電磁波ノイズ検知解析地震予知研究
地震予知情報配信について
全国約100か所に設置している「逆ラジオ観測装置」から収集する「電磁波ノイズデータ」は、弊社内の「地震予知センター」に蓄積しています。
この「電磁波ノイズデータ」を活用して地震予知情報を作成し、提携企業様や情報配信サービスなどに情報提供をしています。
◆電磁波ノイズデータ提供サービス
- 【提供終了】「くるかも」地震予知情報配信
- 【提供終了】「くるぞーくん」地震予知情報配信
画像:「ゆれくるん」の地震予知情報
現在提供中の「ゆれくるん」は、全国約100ヶ所の観測点から寄せられる自然界電磁波データを元に「地震予知情報」を作成し、会員の皆様へ配信するサービスです。
ゆれくるん会員に登録すると、定期的に地震予知情報メールが届きます。また、ゆれくるん会員専用Webサイト上でも予知情報を閲覧することができます。なお、 緊急時(大きな地震が発生する可能性が高まったとき)には、臨時地震予知情報メールが配信されます。
自然界電磁波ノイズを自動分離検出する「逆ラジオ」装置を独自開発し、2001年に特許を取得。その後、観測点とデータ送信システムを使った「くるぞーくん」サービスをスタート。2009年には新しい地震予知情報配信サービス「くるかも」を提供開始。以降、多くの方にご利用いただいておりましたが、2019年にバージョンアップし、「ゆれくるん」へと進化しました。
サービス内容の詳細は「ゆれくるん」公式サイトをご参照ください。
「ゆれくるん」公式サイト URL: https://yurekurun.com/
資料ダウンロード
【チラシ】電磁波ノイズによる地震予知(PDF: 1.12MB)
【小冊子】自宅で出来る地震予知:「逆ラジオ」の仕組みと実績(PDF: 3.07MB)
電磁波ノイズによる地震予知研究について
地震予知研究の経緯
1995年1月17日、兵庫県を震源とする「阪神・淡路大震災」(M7.3 最大震度7)が発生し、高速道路をはじめ多くの建物が崩れ落ち、6千人以上の死者が出るなど甚大な被害が生じました。
東海地震や関東直下型地震など、これから巨大地震が発生する可能性が高い地域以外でも、多くの被害が発生するような巨大地震が発生する可能性があることを思い知らされました。
いつ発生するのか分からない大地震を、予知することはできないのか?
なす術が無いと思われた矢先に、一筋の光明が差し込みました。
実は、阪神・淡路大震災の発生直前、ラジオから大きなノイズ音が聞こえたという異常な宏観現象が複数報告されていたのです。
地震が発生する前には、プレートの変動により地中が圧縮され、鉱物などから電磁波が放出されることがわかっていましたが、その電磁波を収集・観測することで、地震が発生する時期がわかるのではないのか?
早速、技術士を中心とする異業種交流グループで、電磁波による地震予知研究を始めました。
電気・電磁波系地震予知
当然、ほかにも多くの研究者が地電流や電磁波による地震予知を研究していますが、どの手法でも電車による地電流変動や放送通信の信号電波など人工の電流・電磁波による誤認識で苦労しています。
当社はこれに対し、放送通信の信号電波をキャンセルして自然界電磁波ノイズを抽出する「逆ラジオ」システムを開発し、多くの地震予知に成功しています。
ではどの程度の地電流/地電圧が生じるか、について世界の多くの研究者が岩石加圧実験結果を発表しています。 下図はその一例、東京大学吉田教授による実験です。
水に浸漬した直径40mm長さ100mmの砂岩をプレスで加圧して、破壊寸前になると0.1-0.3v 程度の電圧が発生しています。水晶の含まれない玄武岩でも水の影響でこの1/10程度の電圧が発生すると述べられています。100mmで0.1vとすると、縦横10kmの岩石が破壊寸前になったとき、発生する電圧は10kvになるわけです。
勿論、岩石にかけた圧力が増加するときだけ電圧が発生し、高い圧力でも一定のままでは地電圧は発生しません。
学者によると、マイクロクラック(微小な分子構造の破壊・変形)によって岩石中の分子構造的な隙間が加圧で埋められていくことと、岩石に含まれる水の移動による電圧発生であるということです。そうであれば、すべての隙間が埋まり、水が押し出されてしまったら、それ以上は進みようがなく、圧力を増加しても電圧が発生しなくなる筈です。
現実に、地震発生前に日毎に増大していたノイズ数が、ピークを迎えた後、次第に減少して、やがて殆ど発生しなくなり(データの収束と呼びます)、その後で断層が動いて地震が発生するのが殆どの場合です。従って、ピーク前後の全体のノイズ数で地震の規模が、データの収束状況で発生の時期が、かなり予測できる筈であると思われます。
画像:逆ラジオ広島観測点:2011年6月4日発生「島根県東部M5.1(最大震度4)」の前兆ノイズ
電磁波ノイズ観測システム「逆ラジオ」
電磁波ノイズによる地震予知研究を本格始動するために、当社を含む異業種交流グループでは、自然界電磁波ノイズを自動分離検出する「逆ラジオ」装置を開発し、2001年に特許を取得しました。
<特許>
- 電磁波ノイズの検知・解析装置
この高精度な逆ラジオ装置により、全国の観測点から安定した電磁波ノイズデータを収集できるようになり、過去に発生した地震と電磁波ノイズデータを関連付けることに成功しました。
そして、ノイズデータの出現傾向を統計分析することで、本格的な地震予知が可能となりました。
現在では、全国の地震予知情報を毎週公開しており(「ゆれくるん」にて公開中)、7~8割の確率で的中しております。逆ラジオ装置の詳しい情報は下記リンク先ページをご覧ください。
東日本大震災の予兆データと地震予知
2011年3月11日。三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生し、巨大津波によって東日本の広範囲で甚大な被害が出ました。
1995年の阪神・淡路大震災の後、「震災被害を少しでも減らすために」という思いから地震予知研究を続けてまいりましたが、この度の東日本大震災では、地震発生の2~3ヶ月前に仙台観測点で過去最高値の異常な電磁波ノイズが出現し、地震予知情報配信サービス「くるかも(提供終了)」の会員には、一ヶ月以上前から警戒地震予知情報を発表しておりました。
画像:逆ラジオ仙台観測点のデータ
上の図は、東日本大震災発生までの、仙台観測点の1年間の電磁波ノイズデータです。
2010年7月に大きな異常電磁波ノイズが出現後、「2010/8/10三陸沖M6.3」の地震が発生。 そして2011年1月には、その何十倍もの異常電磁波ノイズが出現し過去最高値を記録しました。
このため、「くるかも(提供終了)」の有料会員向けメールマガジンにおいて「巨大地震警戒メール」を発信し続けましたが、異常データ出現から2ヶ月後の3月11日にM9.0の巨大地震が発生しました。
また、釧路・山形・新潟十日町・八王子・千葉など、非常に多くの観測点で異常な電磁波ノイズデータが出現していました。詳しい情報は下記リンク先ページをご覧ください。
逆ラジオ観測点:地震予知データについて
全国に設置している逆ラジオ観測装置から収集する電磁波ノイズデータは、弊社内に設置している「地震予知センター」に蓄積しており、この電磁波ノイズデータを活用して地震予知情報を作成し、提携企業様や外部サービスなどに情報提供をしています。
その他、地域や学校、企業内での防災教育の目的で、電磁波ノイズ地震予知システムの導入をご提案しております。また不定期ではございますが、 防災関連のイベント内にても講演を実施しております。
また、全国に設置している逆ラジオ観測装置の多くは、地震予知研究にご賛同・ご協力いただいている企業様・団体様の施設内に設置しており、おかげさまで100か所(50社以上)に到達しました。
引き続きご協力いただける企業様・団体様を募集いたしております。
地震予知観測点や、電磁波ノイズによる地震予知研究にご興味がございましたら、ぜひ弊社までお問合せください。